こんにちは。小川です。

本日は「刺身の日」らしいです。(終戦記念日には触れないんだー)




ところで!!(話題の転換)

今は夏休みだと思いますが、公立の中学校では 9月にいきなり定期テスト

の学校もあると思います。




中学生のみなさんは、年間 4~5回の定期テストがあります。

そして、年に3回の通知表。←1~5の評定という。

そして、その通知表には「観点別評価」というのがついている。←A, B, C のやつ。




本日は、通知表の評定(1~5)をつけるのに、どんな要素があるのかについて、

簡単にお伝えします。

※実際の学校では、その学校の方針やその教科の先生の考え方によって

 差があることをまず伝えておきます。あくまで「参考」としてご覧ください。




ご存じのように、「観点別評価」と「評定」は密接な関係です。

まずは「観点別評価」から。

これは各都道府県、学校によって項目の書き方はさまざまです。

が!

3つの項目の主旨は同じです。

その項目とは、

①知識・技能
②思考力・判断力・表現力等
③主体的に取り組む態度

それぞれの項目にA, B, C のどれかがついています。




観点別評価において、それぞれどんなことで評価されているかを見ていきます。

①知識・技能
 ■小テスト
 ■単元テスト
 ■定期テスト(基礎的な問題)
 ■技能作品制作
 ■実技のテスト
  など

②思考力・判断力・表現力等
 ■課題の提出
 ■ノート提出
 ■発表の内容
 ■定期テスト(応用問題と記述問題)
 ■作文の内容
  など

③主体的に取り組む態度
 ■チャイム着席
 ■忘れ物
 ■発言
 ■積極性
 ■定期テスト振り返り(点数は関係ない)
  など


ここでは分かりやすくするために、各観点別評価をそれぞれ 5つにしぼりました。

そしてここからは、学校によってさまざまな手法があるので、あくまで 1つの例と

してご覧ください。




観点別評価をつけるために、それぞれの小さな項目(5コずつあったもの)を、

A~Cでまず評価します。それからその数値を基に評定をつけます。

「え?なになに?よくわかんなくなってきたよー。」←読者の、心の声。




安心してください。おれもよく分かってません。(それはやめてくれ)




ごほん。

では、例でいきます。

小川先生が、田中太郎くんの英語の評定をつけているとします。
(まずは観点別評価から。)


①知識・技能
 ■小テスト→B
 ■単元テスト→A
 ■定期テスト(基礎的な問題)→A
 ■技能作品制作→B
 ■実技のテスト→B

 ★これを点数化する。
 Aは5点。Bは3点。Cは1点。
 この場合は25点中、19点(76%)←75%以上でA・50%以上でB・49%以下でCがつく
 よって、太郎くんの英語の「知識・技能」は A。


②思考力・判断力・表現力等
 ■課題の提出→B
 ■ノート提出→B
 ■発表の内容→A
 ■定期テスト(応用問題と記述問題)→C
 ■作文の内容→B

★これを点数化する。
 Aは5点。Bは3点。Cは1点。
 この場合は25点中、15点(60%)←75%以上でA・50%以上でB・49%以下でCがつく
 よって、太郎くんの英語の「思考力・判断力・表現力」は B。




③主体的に取り組む態度
 ■チャイム着席→A
 ■忘れ物→B
 ■発言→B
 ■積極性→B
 ■定期テスト振り返り(点数は関係ない)→B

★これを点数化する。
 Aは5点。Bは3点。Cは1点。
 この場合は25点中、17点(68%)←75%以上でA・50%以上でB・49%以下でCがつく
 よって、太郎くんの英語の「主体的に取り組む態度」は B。


以上から、太郎くんの観点別評価は以下の通り。

①知識・技能→A
②思考力・判断力・表現力等→B
③主体的に取り組む態度→B



※3つの観点別評価の組み合わせが A B B の場合、評定は 3か 4 になることが多いです。

 詳しくは、あとで触れます。




そして次に、上記全ての項目を点数化して評定を出します。

太郎君の合計点は、75点中51点(68%)

基準は、

90%以上→評定5
75%~89%→評定4
50%~74%→評定3
30%~49%→評定2
29%以下→評定1

となっています。




よって、この場合の太郎くんの英語の評定は 3です。




大変長くなり恐縮ですが、以上が「一例」です。

学校によっては、たとえば、「力を入れる項目」があり、その観点別評価は2倍にするなど、

それぞれの学校や先生の考え方で変わってくるので、簡単ではないのが現実ね。




最後に、さきほどつぶやいた「観点別評価の組み合わせ」について。

※これも「ぜったいこうだぜ!」というわけではありません。あくまで参考までに。


評定5→ AAA

評定4→ AAA / AAB / ABB

評定3→ AAB / ABB / BBB / AAC / ABC / BBC

評定2→ BCC / CCC

評定1→ CCC




その昔、実際に私の教え子で、

中2 1学期中間テスト 英語93点

中2 1期末テスト 英語95点

をとったのに、

中2 1学期の英語の評定  3

だった生徒が過去にいました。(ぴえん)




その場合は「なんでいい点数とったのに 3なんだよー!」

ではなく、「おやおや。ぼくの反省点はどこかしらん?」

という考えで、冷静に、自分を分析するようにしてください。




ちなみにその生徒はきちんと反省し、その後の英語の評定はずっと 5でした。(やったね)

反省した項目は、提出物と授業態度でした。




「冷静に」「自分を分析」、重要です。




今回はまじめな話でしたが、たまにはご了承ください。(それでいいのか?)

まとめると、「頑張ってこーぜ!」ってことです。(とても強引)

それではまた来週!